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Interview

『クックパッドニュース』のコンテンツが、料理とユーザーをつなぐ架け橋になる

植木 優帆・藤池 瞳
編集長・SNS企画編集ディレクター2018年中途入社・2015年中途入社

「毎日の料理」を楽しいと感じるきっかけを生み出したい

『クックパッドニュース』の概要

植木:『クックパッドニュース』は、“毎日の「おいしい」を支える、くらしのアイデア集”をコンセプトに、さまざまな角度から料理の情報を発信しているWebメディアです。レシピ以外にも、食に関するちょっとした裏技やお買いもののコツ、ダイエット、健康など食の情報を総合的に取り扱っていて、料理のプロや著名人のインタビューなども掲載しています。

自社サイトやLINE、Yahoo!ニュースなどのアクセスをすべて合計すると、月間4,000万PVを超えています。2019年度と比べて、月間PV数は1.5倍に増加しました。X(Twitter)やTikTok、VoicyなどのSNSも展開していて、総フォロワー数は約900万人です。

藤池:Webメディア運営だけではなくTikTokやVoicyを始めた一番の理由は、読者層を広げるためです。『クックパッドニュース』の主な読者層は30代以降の方々です。若い方とのタッチポイントを増やすために、10〜20代のユーザーが多いTikTokの運用を始めました。そしてVoicyについては、これからは音声メディアが盛り上がると考えてスタートしました。

「毎日の料理を楽しみにする」とのつながり

植木:クックパッドの「毎日の料理を楽しみにする」というミッションを実現するうえで、『クックパッドニュース』は大切な役割を担っています。世の中には料理が大好きな人だけではなく、普段あまり料理をしない人や、家族のために食事を作ることが負担になっている人もいます。

私たちはそういった人に向けて、日々に役立つおすすめレシピの提供はもちろん「いま流行っているトレンド」とか「健康にも役立つ」といったメッセージを発信することで、料理が今より楽しくなるきっかけを作りたいと考えています。

藤池:SNSの運用でも同じことが言えて、たとえば料理に興味がなかった人がTikTokの動画を見て「この調理器具を使ってみようかな」とアクションを起こすというように、興味の幅を広げるきっかけになってほしいです。

ペルソナのことを徹底的に考え抜く

「SNS・Webメディア企画編集ディレクター」の業務内容

藤池:TikTokやVoicyなどで発信するコンテンツの企画立案や台本作成、撮影・編集のディレクション、コンテンツのブラッシュアップや配信後のPDCA改善などに携わります。それから、XやInstagramといったSNSの企画・運用も担っています。

TikTokやVoicyは、Webメディアの『クックパッドニュース』とはユーザー層や人気が出る企画が違います。媒体特性を徹底的に理解して、利用しているユーザーが誰なのか、どうしたら人気が出るのかを徹底的に考えてコンテンツを作ることが楽しいです。

最近の例としては、TikTokで「関西と関東の食文化の違い」について解説する動画が人気コンテンツになりました。この企画は、編集部のメンバー同士の雑談から生まれました。関東出身の人と関西出身の人が話しているときに、冷やし中華の話題が出て。関西出身のメンバーが「冷麺を毎日食べている」と言ったときに、関東出身のメンバーは関西では冷やし中華のことを冷麺と呼ぶことを知らず、韓国冷麺のことだと思ったんです。「地域によってこんな違いがあるんだ」とわかって、TikTokの企画にしました。

この例に限らず、雑談をきっかけに企画が生まれるケースは多いです。私は企画について常に考えているのですが、その際には一人でアイデアを出すだけではなくて、編集部のメンバー同士で話しながら「これは使える!」というアイデアを見つけています。

どんな人が向いているか

藤池:SNS・Webメディア企画編集ディレクターに向いているのは、これまで10〜20代の若い世代をターゲットにした仕事をしてきた方。料理やグルメなどの領域が一番適性がありますが、女性のライフスタイル関連を仕事にしているならば、きっとマッチすると思います。

そして、TikTok運営企業のBytedanceと積極的に交流をしたり、有名アカウントを運営しているクリエイター・会社のことを調べたりしながら、どのような動画に人気が集まっているのかを分析できる方が望ましいです。編集部のメンバーがコンテンツに出演することも多いので、自分自身が映ったり話したりすることに抵抗がないほうがいいですね。

SNSの運用経験が1〜2年以上あり、ご自身でPDCAを回して、次々と施策を打てる方。また、フォロワー数や再生数などで圧倒的な結果を出している方に、ぜひジョインしてほしいです。“SNS運用の方程式”を自分自身である程度見つけていて、それを新しい環境で試してみたいならば、『クックパッドニュース』は良い選択肢です。

SNSに関するほぼすべての裁量を任されるため、気軽にいろいろなチャレンジをしやすいからです。「上司に配信内容の許可を取ってから数日後に承認を得られる」というタイプの職場ではないので、スピーディーに仕事ができます。

好奇心とフットワークを大切に、活きの良い情報を届ける

「Webメディア編集者」の業務内容

植木:Webメディア『クックパッドニュース』の記事編集全般が仕事です。企画立案からライターへの執筆依頼、納品された記事の編集、配信という一連の流れを担当します。編集者自身が執筆をすることはほとんどありませんが、原稿へ的確に朱字を入れなければならないので、一定以上の文章作成スキルが必要です。

『クックパッドニュース』は、記事の更新頻度が高く、1日あたり12本ほどリリースしています。常に複数の企画が同時進行しているので、仕事を通じてマルチタスクの能力が身に付きます。

それから、「どのタイミングで仕事を手放すか」を判断する力も磨かれます。私は前職で紙媒体の編集者をしていたんですが、当時は「品質を高めるために期限ギリギリまでこだわりたい」と思っていました。でも『クックパッドニュース』はWebメディアなので、その考え方ではうまくいきません。一定以上の品質を担保しつつ、スピーディーに記事を出して活きの良い情報を届けることが大切だという考えにシフトしました。

Webメディア編集の仕事でも、雑談をきっかけに企画が生まれることも多いです。たとえば過去に、掃除研究家・おそうじペコさんが「電気ケトル掃除術」のコラム記事を執筆してくださいました。この記事を読んだ編集部のメンバーが「編集部でこの掃除術を実践してみたら、もう1記事できるよね」と言ったんです。たまたま、私が汚れた電気ケトルを持っていたので、ペコさんの記事で紹介されている方法でお手入れをする企画が生まれました。

どんな人が向いているか

植木:SNS・Webメディア企画編集ディレクターとも共通するのですが、好奇心旺盛で自発的に情報を取りにいくタイプの人が合っています。そして、編集者として3年以上の経験を積んでおり、企画から記事配信までの一連の業務を担える人であってほしいです。

「いまの職場で編集の仕事をしているけれど、最近はコンフォートゾーンに留まっているので、よりチャレンジングな環境に飛び込みたい」という人が合っていると思います。ルーティンワークのように淡々と編集業務をこなすのではなく、積極的にさまざまな企画を提案してほしい。出してみてウケなかったらブラッシュアップして、良い結果が出たら似た方向性の記事を増やすといったように、自分自身でPCDAを回してほしいです。

また、『クックパッドニュース』では、くらしの中の食にまつわる疑問や困りごとを企画にしているので、日常的に料理をしていることやフットワークの軽さ、アイデアの多さ、柔軟性なども重視しています。

数値で成果が出たときの「やった!」という達成感

仕事のやりがい

植木:記事をリリースした後に、たくさんのユーザーが閲覧してくれたり、外部のメディアでコメントがついたりすると、「みんなが見てくれているんだ」と感じられて嬉しいです。私はミーハーでトレンドを追うのが好きなので、その個性を活かせる仕事ですね。

『クックパッドニュース』編集部は、クックパッドという会社のなかでも特にユーザーに寄り添って仕事をしていると自負しています。そして、ユーザーのことを考えて企画を生み出すことが、そのまま事業の成果に結びつくことが楽しいです。

藤池:Webメディアの『クックパッドニュース』でなかなか数字が伸びなかった企画を、切り口を変えて動画にして、大きな成果を出せたときには達成感があります。企画が日の目を見てうれしいのはもちろん、自分の戦略が正しかったんだという自信につながるからです。

それから『クックパッドニュース』の編集業務には“今のフェーズだからこそ”の面白さもあります。レシピサービス『クックパッド』は30代以降のユーザーが多くて、逆に10~20代は『クックパッド』を知らなかったり、利用したことがない人も多いです。

そうした『クックパッド』を知らない層に向けて、もう一度サービスの“認知獲得”から始まるフェーズなんですよ。新しいチャレンジですし、自分の腕が試される感じがします。

『クックパッドニュース』に興味を持ってくれた方へ

植木:『クックパッドニュース』の編集者は「ユーザーが求めているものや課題解決につながるコンテンツは何か」という目線で、ものごとを考える人であってほしいです。

『クックパッドニュース』の読者のなかには、料理や食べ物にそれほどこだわりがない人もいます。だからこそ、もし自分自身が料理好きであっても「なぜ、料理に興味を持たない人がいるんだろう」とか「料理を負担に感じている方に、どうすれば楽をさせてあげられるだろう」と思える人であってほしい。つまり、自分の考えや理想ばかりを追求するのではなく、読者の気持ちに寄り添ったコンテンツを制作することが大切です。

私たちの編集部は少人数で運営しているチームだからこそ、手を挙げればいろんなことに挑戦できます。編集長の私がOKを出したら、すぐに実行できる環境です。企画から制作、掲載後のPDCAまで携われるので、裁量を持って仕事をしたい方にはぴったりです。逆に言えば、自分から動かないとやることがなくなってしまいます。仕事を通じて成長できるので、ぜひ一緒に頑張りましょう。

藤池:編集部のみんなで目標を追える環境です。普段はそれぞれが自立して仕事を進めていますが、困ったときはすぐに相談でき、すごく良いチームワークがあります。『クックパッドニュース』はまさに今が面白いフェーズなので、私たちと新しい挑戦をしませんか。