ユーザーの立場で考え抜き、解決策を見出す
「半径1メートル以内の人を幸せにする」に共感
学生時代に打ち込んでいたこと
京都大学経済学部でマーケティングのゼミに所属し、ヒット商品や成長企業の事例ごとに分析・議論する活動をしていました。勉強以外では、日本文化の魅力を伝える団体「京都着物企画」に所属。着物を使ったファッションショーや、大学生向け着付け講座の開催といった活動に取り組んでいました。
就活で大事にしていたこと
周りには起業を志す人もいましたが、私自身は卒業後は企業への就職を考えていました。当時は自分のやりたいことがそこまで固まっていなかったので、まずは社会に出てみようと。
企業選びでは、3つの軸を大切にしていました。
1つは、「自分の生活に身近なサービスであること」。自分が実際に使っている、身の回りのものがいいなと思っていて、食のほか衣類や交通系の企業なども受けていました。
もう1つは、「企業のやっている事業や目指しているものが信じられる」こと。自分が取り組んでいて、世の中に価値があると自らが信じられるものがいいなと。
あと、「若手から活躍できる」ことも重要だな、と思いながら就活をしていました。
クックパッドへの入社を決めた理由
小さい頃からクックパッドのレシピサービスは知っていたし、大学に入って自炊を始めてからはユーザーでもありました。でも、就職する先としてのイメージは当初は全然なかったんです。
就職先として最初に興味を持ったきっかけは、テレビ番組での紹介でした。ユーザーの心に寄り添うために、社員がオフィスのキッチンで料理をする文化があると知って気になったんです。
さらに、当時キャリアサイトの社員インタビューにあった「半径1メートル以内の人を幸せにするサービスを作る」という言葉が刺さりました。私自身も「自分の力で世の中の人を全員幸せにするのは難しいが、目の前の人なら幸せにできそうだし、そのために頑張りたい」と思っていたからです。
クックパッドは、食卓を囲む人を幸せにすることができる。クックパッドを使って料理をした人が半径1メートル以内の人を幸せにして、それが各家庭に広がっていく。そんなイメージが頭に浮かび、この会社で働きたいと思うようになりました。
「困ったらいつでも話して、隣にいるから」を頼りに
仕事内容について
2018年に新卒入社で投稿開発部に配属され、約1年半、サービス開発ディレクターとしてレシピや「つくれぽ*」投稿の活性化に取り組みました。就活時に他にサービス開発の会社を受けていたわけでもないし、関連業務に関するアルバイトやインターンをしたこともありませんでした。なので、完全にゼロからのスタートでしたが、最初から一つの案件を任せてもらい、ユーザーインタビュー設計から始めました。困ったら先輩に相談しながら進めて、1年間かけて業務を学びました。
「サービス開発に正解はない」と言われる世界なのですが、先輩ディレクターの聞き出し力がすごくて。「困ったらいつでも話して、隣にいるから」という言葉を頼りに、壁にぶつかりながら仕事を覚えていきました。
その後、有料会員に向けた新サービス・機能の企画開発や検索の体験設計を行う部署に移動したのち、4年目からはユーザーの投稿体験設計を担当しています。会社や部署の目標を踏まえてユーザーの行動に関する仮説を立て、デザイナーやエンジニアと相談したり実装したりしながら体験や機能を設計し、価値をユーザーに届ける。そして、ユーザーの反応や数字の動きを分析して、次の施策を検討します。今までのクックパッドの体験を基礎にしつつ、新しい投稿価値・投稿体験をつくることがいまの仕事です。
サービス開発ではユーザー視点がとても大切なので、ユーザーの立場で考えることを日々意識しています。有料会員数の責任を持つ部署に所属して以降は無料アカウントを使って料理をしたり、今は投稿体験に責任を持っているので、レシピやつくれぽを投稿して、ユーザーが考えていることを知ることができるように意識しています。
*「つくれぽ」とは、「つくりましたフォトレポート」の略で、レシピをもとに料理を作ったことをレシピ作者さんに写真とコメントで報告する機能のこと
ユーザーが価値を感じられる体験とビジネスを両立できるディレクターになりたい
社風について
入社前は、ベンチャー気質が強そうだからあまり教育的な面は期待しないほうがいいのかなと思っていたのですが、新卒研修ではWEBサービスの仕組みを本当に基礎から教えてもらい、現在の業務で施策分析のために必要なSQLも、1年目の所属部署で教えてもらいました。知りたいと思った時に困った時にきちんと教えてもらえる環境があるので働きやすく、成長をする上で助かったなと思っています。
また、風通しの良い会社でもあると思います。普段からJapan CEOがオフィスで社員とカジュアルに会話をしていますし、私の部署は直属の本部長とのコミュニケーションも円滑です。自分の意見を発言させてもらえるし、相手もその真意をきちんと受け取り、解釈して意見をくれるので、適切な議論ができます。
上司であっても押し付けることはないし、部下であっても忖度することもありません。お互いが信頼しあっているからこそ、相手の意見を聞いてユーザーに良いものを届けようという文化があると感じています。総じて、すごく働きやすい会社だなと思っています。
今後について
ユーザーが価値を感じられる体験設計とビジネス観点の目標達成の両方を叶えられるバランスの取れたサービス開発ディレクターになりたいと思っています。ユーザー体験の設計は、サービス開発ディレクターのセンスが問われるところでもあるので、しっかり磨いていきたいと思っています。
クックパッドに興味を持った方へ
クックパッドは、たとえ1ヶ月前の決定でも、実情と合わなければ柔軟に変更していく、意思決定の速い会社だと思います。それに対応できると活躍できるのかなと思います。また、手を挙げると任せてくれる文化もあるので、自分でやりたいことがあるとより楽しいかもしれません。学生当時の私のように、明確にやりたいことがなくても楽しいですが(笑)。
会社全体も私自身も、実現したいことがたくさんあるので、一緒に取り組める人が増えたらいいなと思います。