世界で唯一の挑戦ができる場所

大事にしていた3つの軸
学生時代までの自分について
東京外国語大学でフランス語を専攻し、卒論はフランスのデジタル・ディバイドという問題を扱いました。
中学生のころ、サッカーのクラブチームに所属していて、海外遠征に参加する機会があって。その時に、日本だけで一生を終えるのはちょっと狭いというか、もったいないと思うようになりました。その流れで国際高校に進んで、平和活動に携わることができたらいいなと思い、大学では国連公用語でもあるフランス語を学びました。
大学で迎えた転機
大学1年まではサッカー部に所属していたんですが、マーク・ザッカーバーグの「寮の部屋にいる一人の学生が、世界中の人があたりまえに使うようなサービスをつくることができる」という言葉にも触発されてアプリやウェブサービスをつくり始めました。これが楽しくて、サッカーをやめて熱中するようになって。
最初につくったアプリは「ニシキゴイ」という俳句のSNSでした。会ったことのない知らない誰かが自分のアプリを使っていることに、言葉にできない興奮を感じたのがすごく印象に残っています。プログラミングスキルがほとんどない中で、だからこそサービスリリース前に考え抜く経験をしたのも良かった。このアプリは今でも続いています。
クックパッドへの入社を決めた理由
個人のサービスで最低限の生活費を稼いで、あとは自由な時間を持つ、みたいなことも考えはしました。ただ、学生時代にスタートアップで働いていたときの、高校の文化祭にも似たチーム開発の楽しさと、個人でサービスを運営したからこそ感じた限界から、チームとしてサービスをつくりたいと思って、就職活動をしました。
大事にしていたのは、「世界中の人に影響を与えられるような挑戦をしていること」、「技術力があり、優秀な人が集っている場所であること」、そして「自分や自分の身近な人がユーザーであること」という3つの軸です。今だから言えますが、クックパッドが第一志望でした。

「この人たちと一緒なら怖くない」
仕事内容について
2021年に新卒入社し、cookpadLiveという配信アプリを担当しています。iOSエンジニアとして配属されたんですが、最近はバックエンドも触っていますし、他にも新規事業が社内にたくさんあるので、その開発にも携わっています。施策立案などにも積極的に関わるようにしています。
クックパッドは「毎日の料理を楽しみにする」というミッションを掲げていますが、cookpadLiveはその文脈の中でも、「料理をまだしたことのない人たちが、料理の楽しさを知るきっかけを提供する」ところと自分では位置づけています。料理の楽しみを提供しながら、収益化も実現する。バランスをとりながら、いかにミッションを達成するかを考えて日々取り組み続けているところです。
商品をただ売ればいいだけではない。そこから料理のきっかけをつくるとか、料理の楽しさを知ってもらうとか、ライブ配信サービスの分野でそういう目的を持っているのは他のサービスにはない挑戦だと思います。いろいろ制約はありますが、だからこそ難しくて楽しい。
非情報系専攻として入社する
自分はもともとコンピュータサイエンスの専攻ではないので、ついていけるのか少し不安でした。技術力の高い少数精鋭の会社だという認識がありましたし、入社前に同期と顔合わせしたときも、今までに会ったことのないタイプの人ばかりでしたし(笑)。
でも、あるときコンピュータサイエンス専攻ではないという不安は自分に保険をかけてただけだなあと気づいたんです。たとえば同期に比べて何かが圧倒的にできなかった時に、自分が傷つかないためにそういう考え方をしていただけじゃないかと。そう気づいてからは、結局すべて自分次第だと思えましたし、実際、コンピュータサイエンス専攻でない人で大きな成果を出している先輩もいたので、今は自分の努力次第だと前向きに捉えています。
あと、入社してみると、どの人も本当に教えることに前向きで、喜んでいろいろ指導してくれる。学びたいことをどんどん吸収していける環境であることはすぐわかったので、それ以降は「この人たちと一緒なら別に怖くない」、単純に自分が学べばいいだけだという考えに変わりました。

つくることへの絶対的な信頼がある社風が好き
社風について
働く人みんなが、サービスやミッションを強く意識しているところが個人的には一番気に入っています。あらゆる意思決定がミッションに照らして行われる。
料理をする人や生産者さんなど、料理にまつわる人たちを「つくり手」と呼ぶ文化がクックパッドにはありますが、「つくる」ことへの熱狂的な支持と絶対的な信頼があると思うんです。自分たちもつくるし、サービスを通じて何かをつくる人たちへの想像力を大事にしている。そして、「つくる」という行為を通じて世の中を良くしていこうという目標が、一見抽象的に思えますけどすごくいいなと。
レシピをつくったりサービスをつくったり、主体的なつくり手になることでその周辺にも意識が向くようになる。たとえば、人間が地球環境に与える影響の無視できない部分が、食事や食にまつわる行為に関連していたりする。だから、世界中の人が主体的な食のつくり手となることで、より自らの食と環境への関連性に意識を向け、1人1人の小さな意識の変化でも、全体としてとても大きなインパクトを生み出せる。これは割とロジカルだと思っていて、このやり方なら世界をよくできるかもしれないという実感が自分なりに感じられるので、大きなモチベーションになっています。
あと、より手触り感のある「クックパッドのいいところ」で言うと、同期が素晴らしい。
同期入社したのは7人で多くはないですが、みんなそれぞれ全く違う分野というかキャラというか個性を持っていて、すごく仲がいいし、仕事以外でも結構関わるし、彼らとミッションとか会社の未来とかを話す機会が多くて。ちゃんと自分の仕事とか目指しているものに情熱を持っている同期たちがいるっていうのはすごく自慢したい点かなと思っています。
今後について
世界を良くする仕組みを作る、というふうに自分では言語化しているんですが、それをやりたい。
ユーザーがこれを使って世界を良くしていくんだ、と思うのではなくて、そこに意識を向けずに使っているのに、なにかその人なりの利益があって使っているけど知らぬ間に世界が良くなっている。そんな仕組みがベストだと思っていて、その仕組みをつくる能力や意思決定の精度をもっと上げていきたいと思います。その中で、自分も一貫して「つくり手」であり続けたいとも思う。
それから、グローバルに挑戦したいという思いも入社前からずっと持っているので、それも叶えたいです。*
*その後、社内留学制度「Horizon」の一期生として、Cookpad Limited(英国ブリストル)への出向が決まった
クックパッドに興味を持った方へ
たとえば車とかコスメとか、特定の領域に絞ったコミュニティーサービスってあると思うのですが、クックパッドはその中でも食というすべての人に関わる領域なので、全世界のみんなに使ってもらえる可能性のあるサービスだと思っています。
ユーザー投稿型で、世界中で使われて、かつ特定の領域に特化した温かいコミュニティ。そういうものをつくる挑戦ができるのは、いまクックパッドだけなんじゃないか。僕が誰かを誘うとしたらそんな風に言います。
自分の軸はもちろん持っていつつも、クックパッドのやろうとしていることにうまく自分の軸を重ねられる人だと、楽しく働けるかなと思います。